革新

Jul 01, 25 彦凪 至

擦りむけばしたたる滴、何よりもわれらに近き色として赤

背表紙を支える指の感覚がなくなってゆくテラス席から

真夜中のコンビニの中は無重力 月がそこまで迫ってきてる

はっきりと覚えていないが玄関の鍵閉めたはず 人の革新

紙の本、生身の体、本物の海の青さをまだ知っている


革新 擦りむけばしたたる滴、何よりもわれらに近き色として赤
背表紙を支える指の感覚がなくなってゆくテラス席から
真夜中のコンビニの中は無重力 月がそこまで迫ってきてる
はっきりと覚えていないが玄関の鍵閉めたはず 人の革新
紙の本、生身の体、本物の海の青さをまだ知っている

彦凪 至